

志望校の過去問をやらせてみて、あと1ヵ月で何点アップさせる必要があるのか、そのために何をしたらいいのかという目標をはっきりさせる。志望校の算数の試験に図形問題がよく出ているのに、いまだに図形問題が苦手だというようなときには、過去問などで図形問題を集中的にやらせる。社会科の暗記が足りないようなら、暗記を徹底的にやらせてみて、覚えたかどうかをテストする。国語があまりできないと言うのなら、国語問題の練習をさせる。ただ国語の場合、心情読解を短期間でできるようにするのは難しいから、漢字の書き取りをしっかりとやらせ、「これ」「それ」など指示語が何を指しているかということをしっかりとマスターさせ、段落分けやあらすじの要約など、トレーニングすることによって伸びやすい分野に絞って勉強をさせていくとよいだろう。大学受験直前の追い込み期は、過去問から導き出した、志望校の試験傾向に合わせた対策を取るようにするのが効率的だ。
学生に複数のボックスを同時に指導させる「キャバクラ的営業」になります。つまり、子どもが塾に行くと、課題となる問題をプリントで渡されて、「解いておいて」と言われ、その問教師は別の子どものところに行ってしまうのです。さて、約一時間して、「できた?」と教師が戻って来て、答を見て丸つけをします。それで「おつかれさん」で終わり。これは、まったく勉強しないよりはマシの次元で、わざわざ弱点教科を絞って習いに行く意味はありません。まあすべてがそうとは申しませんが、ここには安かろう悪かろうの見本があると思います。たとえ学生を直接雇うにせよ、本格的な個別指導は、教師が受け取るのが時給二千円を下回らないとわきまえるべきです。
予備校を評価する場合は実質合格率と実質受験率を検討することが重要です。実質合格率(=合格者数÷受験者数)これはその予備校の「合格見込みの的確性」と「最終段階での指導能力」を表現する数値です。受験者数は受験勉強の最終段階で「この生徒は合格できる」と予備校が判断した生徒人数ですから、本来なら全員が合格しても不思議ではありません。たしかにどの予備校にも無謀な挑戦や不合格覚悟の記念受験をするケースはありますが、実質合格率が大きく見劣りする予備校は「合格見込みの的確性」と「最終段階での指導能力」に欠けると判断されてもしかたないでしょう。同じく「A大学一〇人合格!」といっても、受験者数一五人の塾と三〇人の予備校を同列に扱うことはできません。実質受験率(=受験者数÷当初の志望者数)これはその予備校の「長期的な指導能力」を表現する非常に重要な数値です。難関校では初志貫徹して当初の志望校を受験する生徒は全体の一部にすぎません。大多数は志望校変更者になってしまいます。